活動の柱① 児童養護施設とのふるさとの山づくり:『里山開拓』
2012年より児童養護施設の子どもたちと八王子市美山町の荒れた山林を開拓。5つの児童養護施設と合計100回以上実施、のべ約700名以上の親と離れて暮らす子どもたちが参加(3つの柱合計・会員のみの活動も含めると500回以上実施、2000名以上参加)。何十年も放置されて荒れ果てた山林の中に入り込んで、道も、広場も、かまども、テーブルも、ブランコも、ツリーハウスも自ら創出。絶滅危惧種の鳥ミゾゴイはじめ多種多様な生物あふれる里山として保全継続。保全している里山を企業の方に研修・会議の場として提供する自主事業も推進。
私たちがやろうとしていることは、子どもたちに自然遊びや環境学習の場を提供してあげることではありません。長年荒れた山林を放置してきたのは大人たちがつくった社会の方です。子どもたちこそがここに新たな価値を再発見しようとしているのです。だからここでは、子どももおとなもみんな一緒になって開拓者精神を発揮して試行錯誤しているのです。そして、自然の恵みをフルに活用しながら、たくさんの思い出がつまった究極の心の安定基盤としてのふるさとを自ら創り出し、さらには様々な社会課題さえ楽しみながら乗り越えていこうとしているのです。
この取り組みは環境保全と児童福祉の一石二鳥の試みとして注目いただけるようになりました。グッドライフアワード・環境大臣賞最優秀賞(2020年)、健康寿命をのばそう!アワード・厚生労働省子ども家庭局長賞(2019年)も受賞いたしました。詳しくは、環境大臣&厚生労働省からダブル表彰、令和3年度環境白書掲載、中央環境審議会紹介、環境省作成の当団体紹介動画、グッドライフアワード表彰スピーチ、ブログ、Instagram、Facebookなどもぜひご覧ください。
活動の柱② 児童養護施設のふるさとの家づくり:『さとごろりん』
2023年、八王子市美山町の里山のふもとで朽ちかけていた築300年の古民家を児童養護施設の子どもたちとともに超短期・超低予算で里山経験を生かしたDIYリフォームを実施。里山や小川に隣接し、囲炉裏、薪ストーブ、ハンモックで心を癒しながら本物の里山ライフが実践できるふるさとの家「さとごろりん美山」がついに誕生。連携する児童養護施設は無料で利用できます。
さとごろりんは、単に再生した古民家とか、無料の貸別荘という訳ではありません。ここは、帰るべき家を失った児童養護施設の子どもたちにとって願ってもかなうことのなかった、そしていつでも帰ることのできる本物のふるさとの家なのです。それは、戦後拡充されてきた日本の社会的養護制度や、さらに先進的な欧米の制度のなかでも、関係者の頭に思い浮かぶことさえなかった、究極の心の安定基盤としての「ふるさとづくり」という壮大な試みでもあります。
さらにここは、施設の子どもたちの休暇滞在の場としてだけでなく、施設不適応児童の緊急受入れ、施設退所者による参加交流の場、関係者による研修やイベントの場などとして活用の可能性がどんどん拡がっています。詳しくは、紹介動画はこちら(1分間)。さとごろりんづくりの過程もぜひ(5分間)
活動の柱③ 児童養護施設退所者のまちの家づくり:『まちごろりん』
都心にもあふれる空き家を個人家主(一般財団法人世田谷トラストまちづくりの紹介)より無償で借り受け、児童養護施設の子どもたちとともにDIYリフォームし、民間ボランティアの知恵と工夫で5年家賃無料などの自立応援する画期的なフリーシェアハウス「まちごろりん世田谷」2024年4月にいよいよオープン!また、不動産会社(株式会社住栄都市サービス様)と協定を結び、再開発予定地のアパートを3年間無償で借り受けてDIYリフォームした「まちごろりん豊島」も同時オープン!
まちごろりんづくりとは、単に「家賃無料」の家提供といった一方的な支援提供ではありません。施設退所者本人がなんとか自立したいという思いを奮い起こして、その思いを受けて何とか協力したいという大人たちが「生活習慣づくり」、「経済基盤づくり」、「就職応援」、「仲間づくり」、さらには「ふるさとづくり」などの形で応援する、総合的な自立応援プログラムです。入居者本人にも、できるところでまちごろりんの運営や後輩たちのための新たなまちごろりんづくりに協力してもらいます。
一見豊かに見える東京にも空き家があふれ、そのすぐ隣には明日の居場所にも困る人があふれる、というあまりにも露骨な社会矛盾が存在しています。そして、この矛盾は莫大な税金投入にもかかわらず、解消に向かうどころか悪化の一途をたどっています。いったい、どこに本当の原因があるのでしょうか?
そこで私たちはそんな社会課題の根源をまっすぐに見つめて、ボランティア、家主、賛同企業、児童養護施設、その他協力者が持てる力を結集し、超効率的・超効果的な方法で生み出した前代未聞の自立応援の試みです。ここでは、開設から運営まで、税金には一切頼っていません。
何も志なき政治や縦割りの行政、無駄ばかりの税金活用が変わるまで待たなくても、これだけのことが市民の知恵と力だけで実現できるのです。詳しくは本企画の新聞記事もぜひご覧ください。
★★★東京にて空き家を提供いただける大家様さらに募集中!★★★
★★★オンラインで入居者募集説明会開催(2025年4月15日AM)!★★★
施設の子どもたちの声

里山は自由な世界!

自分の家みたいなところかな

昔はただ楽しい所でしたが、今はありのままでいられる所と感じています
施設職員の声

子どもの心にぽっかり空いた穴を心豊かな体験で埋めてあげたい

支え合いなど施設内では見られない子どもの姿がここにあります
会員の声

様々な職種の方と出会える刺激があって、活動そのものも癒しになる

仲間との秘密基地!

参加前後で子どもの目の輝きや表情が違うと感じた時の嬉しさが忘れられません!

幼いころの穏やかな気持ちを思い出させてくれる場所!

同じ場所に繰り返し行くことで、子どもや自分の変化にも気づけた
里山の生き物たちの声
ここは大好物のミミズが探しやすい!数少なくなった仲間にも紹介するね!(ミゾゴイより)
NEWS
2025年02月 当団体の新しいポスターができました!水と流域・地球市民フォーラムで紹介!
2024年12月 パナソニック・子どもたちのこころを育む活動表彰決定!
2024年12月 環境省の方々を里山・さとごろりんにご案内!
2024年11月 さらなるまちごろりんづくりに向け、東京で空き家大家募集!
2024年11月 あしたのまち・くらしづくり活動賞・主催者賞受賞!
2024年10月 Googleよりスタートアップ向けシェアオフィス無償提供!
SPECIAL THANKS
かこさとし様(絵本作家):活動アドバイス(2009年〜)

東京という怪都市に野性的な里山運動を展開されておられる様子、誠にご苦労なことで若ければお手伝いしたい所
※2018年5月2日ご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
徳永暢男様(NPO雨水市民の会):雨水タンク「天水尊」寄付(2009年〜)
東京ボランティア・市民活動センター様:児童養護施設・監事紹介、会員募集(2010年~)
東京都様、セブンイレブン記念財団様:活動資金助成(2011〜13年)
東京キワニスクラブ様:社会公益賞表彰(2014年)
林野庁様:森林・山村多面的機能発揮対策交付金提供(2015~16年)
セブンイレブン記念財団様:活動資金助成(2017~19年)
東京ガス様:森里海つなぐプロジェクト助成(2018年)
毎日新聞社様他:エクセレントNPO大賞ノミネート表彰(2019年)
SCSK様、二枚目の名刺様:里山研修事業立上げ支援(2019年)
厚生労働省様:健康寿命をのばそう!アワード・子ども家庭局長賞表彰(2019年)
こくみん共済様:coop地域貢献助成(2020~21年)
NPO法人まちぽっと様:内閣府・休眠預金活用制度助成(2020~22年)
環境大臣様、環境省様:グッドライフアワード・環境大臣賞最優秀賞表彰(2020年)
FITチャリティラン2022実行委員会様:寄付(2022年)
RGAリインシュアランスカンパニー様:「創立50周年記念事業」寄付(2023年)
美山町・牛尾様、みやま郷・小林様、リフォーム業佐藤様他:さとごろりん美山支援(2023年)
住栄都市サービス様、個人家主様:まちごろりん豊島・世田谷支援(2024年~)
Google様:スタートアップ向けシェアオフィス無償提供(2024年~)
あしたの日本を創る協会様、読売新聞様、NHK様:あしたのまち・くらしづくり活動賞・主催者賞表彰(2024年)
SCSK様および社員一同様:EarthOne寄付(2025年)
スイス再保険様:寄付(2025年)